側弯症(脊柱側弯症)

側弯症(脊柱側弯症)の解説


① 主な症状(医学的見地)
側弯症は脊柱が左右に弯曲するだけでなく、椎体の回旋変形を伴う三次元的な構造異常です。外見上の特徴として両肩の高さの非対称・肩甲骨の突出・ウエストラインの左右差・骨盤の傾斜などが現れます。前屈時に背中の片側が隆起する「肋骨隆起(リブハンプ)」は側弯症の典型的な所見です。コブ角(弯曲の程度を示す指標)が大きくなるにつれ、腰背部痛・疲労感・体幹筋の非対称的な筋緊張が生じます。重症例(コブ角50度以上)では肺・心臓への圧迫による呼吸機能低下・心肺機能障害を引き起こすこともあります。
② 原因(医学的見地)
側弯症は原因によって大きく分類されます。最も多いのは特発性側弯症で、全体の約80%を占めます。思春期(10〜16歳)の女性に多く発症しますが、明確な原因は未解明であり、遺伝的素因・成長ホルモンの影響・姿勢制御系の異常などが関与すると考えられています。その他、先天性側弯症(椎体形成異常による)、神経筋性側弯症(脳性麻痺・筋ジストロフィーなどに伴うもの)、変性側弯症(加齢による椎間板・椎間関節の非対称な変性が原因で中高年以降に発症)に分類されます。単なる姿勢の悪さや生活習慣のみが直接的な原因となることはありません。
③ 整体でできる対処法
整体では根本的な構造的変形の矯正は困難ですが、症状の進行抑制・疼痛緩和・機能改善に寄与できます。まず凸側に過伸張した筋群(広背筋・腰方形筋・脊柱起立筋)と凹側に短縮した筋群の筋膜リリースを行い、左右の筋バランスを整えます。胸椎・腰椎のモビリゼーションによって関節の柔軟性を維持し、二次的な疼痛を軽減します。シュロス法(側弯症特有の三次元的呼吸・姿勢矯正エクササイズ)の概念を取り入れたアプローチも有効とされています。セルフケアとして弯曲の凹側への意識的な呼吸(凹側肺への空気を入れる側方呼吸)・体幹の非対称的筋力強化・水泳など脊柱への縦圧迫が少ない有酸素運動・長時間の同一姿勢の回避もあわせてご指導されることをおすすめします。成長期の進行例や重症例は必ず整形外科・専門医との連携を優先してください。

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