20260619
当院には、腰痛や肩こり、脚のむくみを訴えて来院される女性が多くいらっしゃいます。その中で意外と見落とされがちなのが、日常的に履いているハイヒールの影響です。
ハイヒールを履くと、かかとが持ち上がることで重心が前方へ移動します。すると、体はバランスを取ろうとして骨盤を前に傾け、腰を反らせる姿勢になります。一見すると美しい立ち姿に見えますが、実際には腰や背中の筋肉に大きな負担がかかっています。この状態が長期間続くと、慢性的な腰痛や背中の張りにつながることがあります。
また、つま先側に体重が集中するため、足裏や足指への負担も増加します。外反母趾や足底の痛み、ふくらはぎの疲労感を訴える方も少なくありません。さらに、ふくらはぎの筋肉が常に緊張した状態になることで血流が滞り、むくみや冷えの原因になることもあります。
施術の現場では、骨盤や背骨の歪みを整えるだけでなく、日常生活の習慣を見直すことの重要性をお伝えしています。ハイヒールそのものが悪いわけではありません。仕事やファッションのために必要な場面もあるでしょう。しかし、毎日長時間履き続けるのであれば、適度にフラットな靴を取り入れたり、足首やふくらはぎのストレッチを行ったりする工夫が必要です。
体の不調は突然現れるものではなく、日々の小さな負担の積み重ねによって生まれます。足元の選択が、実は全身の健康に大きく関わっていることを忘れないでいただきたいと思います。