20260518
当院には毎月、産後のお母さんたちが骨盤ケアを求めて来院されます。その中で最も多い質問が、「いつから始めればよかったですか?」という、少し後悔の滲んだ一言です。
結論からお伝えすると、産後の骨盤ケアは出産後6〜8週を目安に始めることを推奨しています。この時期は、出産で緩んだ靭帯が固まりきる前の「可塑性の窓」とも呼べる期間です。骨盤は正しいケアを受けることで、本来の位置へ戻りやすい状態にあります。
ただし、「早ければ早いほどよい」というわけではありません。出産直後の身体は、まず休息と回復を最優先にすべき時期。子宮や会陰部の回復が不十分なまま施術を行うことは、かえってリスクになります。帝王切開の方は傷口の癒合を確認してから、というのが鉄則です。
見落とされがちなのが、妊娠中からのケアの重要性です。産後だけに目を向けるのではなく、妊娠中の姿勢や骨盤のバランスを整えておくことが、産後の回復スピードに大きく影響します。備えあれば、憂いなし。
骨盤は「産後だけの問題」ではありません。育児中の抱っこや授乳の姿勢も、骨盤の歪みを招く大きな要因です。ケアは一度で終わりではなく、生活習慣とともに継続して向き合うものだと、私は日々お伝えしています。
お母さんの身体が整えば、心も整う。骨盤ケアは、自分自身を大切にする第一歩です。