梅雨・低気圧になると体が痛くなる理由

20260611

「雨が降る前に必ず肩が重くなる」「低気圧が来ると古傷がうずく」。こうした訴えをする患者さんは非常に多く、なかには天気予報より正確に気圧の変化を感じ取る方もいます。これは決して気のせいではありません。身体が気象の変化に、確かな反応を示しているのです。
最大の要因は、気圧の低下による組織の膨張です。低気圧になると外側からの大気圧が下がり、身体の組織・筋肉・関節内の液体が膨張しようとします。この微細な膨張が、炎症を抱えた部位や、もともと緊張の強い筋肉を刺激し、痛みやだるさとして感じられます。慢性的な炎症を持つ方ほど、気圧変化への感受性が高くなります。
見落とされがちなのが、自律神経への影響です。気圧の変化は内耳の気圧センサーを通じて脳に伝わり、自律神経のバランスを乱します。低気圧時には副交感神経が優位になりやすく、血管が拡張して血流が変化します。この変化が頭痛・倦怠感・関節痛として現れるのです。
また、梅雨の時期特有の湿度と冷えの組み合わせも体への負担を増大させます。湿度が高いと体温調節がうまくいかず、末梢の血行が悪化します。もともと骨盤の歪みや頸椎の問題を抱えている方は、この時期に症状が一気に顕在化しやすくなります。
気象を変えることはできませんが、身体の土台を整えることはできます。日頃から骨格のバランスを維持しておくことが、気圧変化に負けない身体をつくる、最も確実な備えです。

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